「風俗嬢人気ランキング」。風俗サイトを見ると必ず目にする見出しです。各店とも上位にランクされるのは極上のS級美女揃いです。
「こんな娘が本当に存在しているのか?」と思いながら、ついつい市場調査という口実を設けて遊びに行きたくなることが頻繁にあると思います。
当店ではランキングはやっていませんが、人気がある・人気がないというのは店側で把握しています。
「そりゃ、一番美人が、一番人気があるに決まっている」と皆様は言うと思います。私もこの業界に携わっていなければ同じこと言うでしょう。しかし、これは失礼ながら素人の考えです。実際に店の一番人気になるのは、いつもそのときのナンバーワンの美人ではないのです。
例を挙げます。AさんとBさんは出身校が一緒の仲良しコンビで、当店にも2人一緒に面接に来ました。Aさんは才色兼備の女の子。一方のBさんは愛嬌抜群の明るく元気なフリーターでした。
私の頭のなかでは、「Aさんは、これだけ綺麗だから当店のトップの人気嬢になるだろう。Bさんは、まぁフリーのお客様を楽しませるスーパーサブ的な存在にあり、これだけ明るい娘ならお店のマイナスにはならないだろうと」2人の今後の立ち位置をのようなものを考えていました。
2人が入店して1か月。周期的なことで考えれば、そろそろ最初に遊んだお客様の何人かが、またリピートしてくださる時期になります。ところがAさんについたお客様は、なかなか2度目の来店に結びつきません。
「おかしいな?Aさんなら、そろそろ本指名が入ってもいい頃なんだけど・・・」と思うのですが、やっぱり電話は鳴りませんでした。不審に思いながらも「あせることもないか。そのうち指名がくるだろう」と考え、もう少し様子をみることにしました。
そんなある日、常連様からご予約の電話が入りました。このお客様は新人好きで、当店に新しいコンパニオンが入ると必ず遊んで下さいます。さきほどの2名も遊んでいただきました。
この常連様でしたが、ここ数日で新しく入店した娘はいなかったので、この日は既存の女の子と遊ばれました。「きっとAさんを指名してもらえる」と思っていましたが、実はそうではありませんでした。
というのも、この常連様以外でもAさんではなくて、私がサブだと思っていたBさんのほうを指名する人が続出したのです。常連様の好みが変わっていたのではなく、お客様皆様がBさんを選んでいました。当初の私の予想は完全に外れ、店でトップになったのはBさんだったのです。
お客さまから聞いた話しや、掲示板の書き込みをまとめると、次のような内容でした。
Aさんは美人だけど、何をするにも反応が薄く、プレイもつまらない。対してBさんは、そこまで綺麗ではないけど、とにかく楽しい。会話もプレイも弾けるような反応をしてくれるのです。
この業界で大事なのは、お客さまとの「ふれあい」なのです。お客様あってのことですから、リアクション上手が愛されるのは当たり前の話なのです。Bさんのおかげで、そのことを改めて気づかせてもらいました。
それから何人もの女の子が入店していますが、何時のときでも人気の娘は抜群のリアクション上手な女の子でした。どうやら、これは常に変わらない不変の絶対法則のようです。